ワイルドストロベリーをプランターで栽培して収穫を楽しむためにすること

ワイルドストロベリーは,ヨーロッパ原産の常緑多年草。

その名の通り,いちごの野生種なので耐寒性もあり丈夫で,初心者でも育てやすいです。
その上,繁殖力が旺盛なので株を増やす楽しみもあります。


葉は明るいグリーンで,春と秋に白い小さな花が咲くので,観賞用としても可愛らしいプランターになります。


でも やっぱり楽しみは収穫。いちごより少し小さな果実は,酸味もあって美味しいです。
収穫した果実を冷凍保存して,数が集まったところでジャムを作るのが一番の楽しみ。





植え付け時に注意することは?

苗を購入して植えるのが一番楽です。苗を選ぶときのポイントは,

  • 葉が濃い緑で大きいこと。
  • いちごの株元にあるクラウン (葉茎が分かれる生長点))が頑丈で太いこと。
  • 品種選びはランナーの有無も大切。

ワイルドストロベリーと言っても,いくつか品種があります。
苗を購入する際に品種選びで気を付けることは,子株のつくランナーと呼ばれる茎が出てくるかどうかです。

ワイルドストロベリーとホワイトワイルドストロベリーはランナーを出して株を増やすことができます。
ランナーの出る品種なら簡単に株を増やすことができて,楽しみのひとつになります。


一方,ランナーが出ない品種もあって,アレキサンドラ系やアルパイン系などは ほとんど出ません。メジャーなところでは,ゴールデン・アレキサンドラ,アルパイン・イエロー,ミグノネッテ ,イエローワンダーなど。

ランナーの出ない品種は,植替え時に株分けして増やしていくことになります。
果実が美味しく実成りの多い傾向があり,また栽培時に不要なランナーを切り取る手間が省けるメリットもあります。

ちなみに,野草のヘビイチゴと似ていますが別の植物です。ワイルドストロベリーは白い花,もし黄色い花が咲いたらヘビイチゴです。



苗を購入したら,栽培開始にあたっては,

  • 植え付け時期は春または秋。
  • 土や場所は特に選ばない。
  • 浅いプランターでも栽培可能。


ワイルドストロベリーは丈夫なので,あまり土を選びません。肥料も特に気にしなくて大丈夫。
植え付けるときは普通のイチゴ栽培と同様に,クラウン (株元の生長点にあたる膨らんだ茎) が土に埋まらないように気をつけます。



日頃のお手入れ

繁殖力が旺盛なワイルドストロベリーは放置してても大丈夫。栽培にそれほど気を遣うことなく簡単です。
しいて言えば,すぐにもっさり茂ってしまうので,不要なものを定期的に排除して風通しを良くし,病気を予防することぐらいです。

  • 枯れた下葉はこまめに取り除く。
  • 葉が茂り過ぎたら葉かきをして,風邪通し良くする。
  • 収穫時期のランナーは切り落とす。
  • 秋の収穫後はバッサリ切り戻す。

水ぎれになると葉が枯れてきます。土が乾燥したら,たっぷり水を与えます。
肥料は少なめで大丈夫。収穫時期や子株を増やすときだけ化成肥料を置き肥します。

夏の暑さがあまり得意ではないので,真夏に元気がなくなってきたらプランターを半日蔭に移します。

花が咲き始めると,ランナーもどんどん伸びてきます。
ランナーから子株を増やしたいとき以外は,栄養を果実に集中させるためにランナーは全て切り落とします。

秋の収穫が終わると,来春まで収穫はお休みです。この間に株のリセットを兼ねて葉を多めに切り戻します。刈り込みすることで,春に新芽をたくさん出させて株を若返りさせます。



収穫が減ってきたときは?

株自身は元気なのに,あまり実が成らず収穫量が減ってくることがあります。おそらく原因は 根詰まり
特にキャパの限られたプランター栽培で見られます。

植え替えをして株をフレッシュにしてあげることで復活させます。
  • 植え替えして根詰まりを解消する。
  • 植え替えついでに腐葉土を追加して土をフカフカに。
  • プランターの場合は株分けしてサイズを下げる。

ワイルドストロベリーは根詰まりすると花が咲きにくくなるため,結果として収穫量が減ってしまいます。
植え替えは,株を一度掘り起こして根をほぐしてから植え直します。ついでに枯れた下葉や古い根なども取り除き,株をすっきりさせます。
また,土も腐葉土や元肥を入れてメンテナンスしておきます。

プランター栽培の場合の植え替えは,株の状態にもよりますが2年に1回ぐらいは行った方が長く栽培できます。
時期は春(3月~6月頃)か,秋(9月~10月頃)がベスト。

プランターの数に限りがある場合,植え替えしないで新しく増やした子株と入れ替えるというのも手です。



ワイルドストロベリーの病害虫対策

ワイルドストロベリーは病害虫に比較的強いと言われてます。これまでも早期発見して摘み取れば,確かにだいたい復活しました。日頃のお手入れが大切。

  • 発生しやすいのはうどんこ病灰色かび病
  • 適度に剪定して風邪通し良く保つ。
  • 他の野菜と同様にアブラムシがつく。繁殖する前に駆除。
  • ナメクジが蕾や果実を食べることがある。見つけたら駆除。
  • 果実は虫以外に鳥に食べられることも。
  • 被害が酷い場合はネットを被せる。

いちごやワイルドストロベリーは,葉に斑点ができる灰色カビ病が一番発生しやすいように感じます。
葉が茂りすぎると発生しやすいので,適度に葉かきをして風通し良い状態を保つのが一番の予防です。
また,窒素肥料が多い場合にも発病するので,追肥をしばらく見送るようにします。
斑点ができたり変色した葉は早期に摘み取り,病気が広がるのを防ぎます。

鳥や動物による果実の食害はなかなか対策が難しいですが,果実をネットで覆っておくのは一つの手です。
100均で売っているキッチンの排水口ネットや水切りネット,お茶用のティーバックなどを洗濯ばさみで止めておけば簡単に保護できます。



ランナーをのばして株を増やすには?

春になって花が咲き始める頃にランナーも伸びてきます。収穫を優先するなら,子株に栄養を奪われないようにランナーを切り落とします。
子株を育てたい場合は,必要な分だけランナーが伸びるのを見守り,ランナーの先端に子株ができるのを待ちます。

  • ランナーの先に子株ができるのを待つ。
  • 子株がついたら下側を土で軽く埋める。
  • ランナーでつながったまま,別のプランターに根付かせるのもアリ。
  • しっかり成長し始めてからランナーを切る。
  • ランナーを切り離した後は植替えOK。

子株が根付くまでの間は,土の乾燥に特に注意して小まめに水やりします。
ランナーの先端に子株ができてから,およそ2~3週間でしっかりとした苗のサイズまで成長します。

子株がしっかり根付き,葉の成長が確認できたらランナーを切り離します。


ランナーが長いときは株の植替えを後々しなくても良いように,別のプランターや育苗ポットに子株を直接入れて根付かせることができます。とても合理的な育て方で成功すると喜びも倍増です。

イチゴも同様にランナーから子株を増やすことができます。イチゴの場合は,子株よりも孫株の方が病気に強く収穫量も多いと言われてますが,ワイルドストロベリーの場合は特に違いを感じません。
子株でもうまく育っているので,気にする必要は無いように思います。





収穫後はどうやって食べる?

生食してもそれなりに美味しいですが,一般的なイチゴに比べると味は少々劣ります。
果実の綺麗な赤色と良い香をいかして,ジャムを作るのが一番。

  • 収穫は5~7月と9~11月頃。
  • 収穫したら冷凍してストックする。。
  • ストックが貯まったら,ジャムを作るのが一番。
  • 乾燥させた葉でハーブティも楽しめる。


ストック用に冷凍保存
少しづつ収穫した果実を冷凍保存しておきます。
料理ができる量まで貯めてから,美味しく頂きます。

  1. ヘタを取り,水で軽く洗う。
  2. 大きい果実は半分に切っておく。
  3. 水気を良くきり,ジップロックまたはタッパに入れる。
  4. 冷凍庫で保存する。
  5. 収穫のたびに繰り返し,ストックを増やす。


レンチンでジャム
鍋でコトコト煮詰めても簡単に作れますが,電子レンジを使えばさらにジャムを手軽に作ることができます。
レンチンジャムの良いところは,少量でも作りやすいこと。食べる分だけ作ることも可能です。
一方で,たくさん採れた時はジャムの瓶詰めにしておくと便利です。

  1. 冷凍庫から取り出し,耐熱容器に入れる。
  2. グラニュー糖を振りかける。
  3. グラニュー糖の代わりにハチミツもアリ。
  4. お好みでレモン果汁を加えてもイイ。
  5. フタをせずに電子レンジで加熱する。
  6. 鍋で煮詰めたように柔らかくなるまで,様子を見ながら加熱する。
  7. スプーンで軽く潰して出来上がり。
  8. 冷えると締るので多少ゆるくても大丈夫。
  1. たくさん作った場合は瓶詰めにして保存する。
  2. 湯煎で殺菌したガラス瓶にジャムを詰める。
  3. さらにガラス瓶ごと熱湯に入れて,5分ほど茹でる。
  4. 粗熱がとれたら冷蔵庫で保管。


簡単ジェラート
せっかく冷凍保存したので,冷たいまま頂くのもアリ。

  1. 冷凍庫から必要分を取り出す。
  2. すり鉢で軽く潰す。
  3. ハチミツや砂糖,練乳などをお好みでかける。


ハーブティ
ワイルドストロベリーは果実だけでなく,葉も利用できます。
葉を利用するときは,株の内側にある若いものを選びます。
生の葉は微量ながら毒素が含まれてるので,良く乾燥してから使うようにします。

効能は,消化器系の不調を改善し,肝臓や腎臓の機能を高めてくれる効果があるそうです。

  1. 収穫した葉は軽く水洗いする。
  2. 水気をとり,電子レンジで加熱する。
  3. キッチンペーパーを敷くとお皿にくっつかない。
  4. パリパリになるまで様子を見ながらレンチンを繰り返す。
  5. 乾燥剤を入れた瓶に入れておけば保存できる。
  1. カップに乾燥させた葉1枚とティーバッグを入れる。
  2. お湯を注いで数分抽出する。
  3. 葉を取り出してから頂く。




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